2022年05月27日

2022 年第 20週(5月16日~5月22日)

〈新型コロナウイルス感染症に関する情報〉
 兵庫県内の新型コロナウイルス新規感染者数は今週 10,060 人(先週 10,951 人)で、対先週比 0.92倍となり、ほぼ横ばいの状態で推移しています。
年齢階級別割合においては、10 歳未満、10 歳代が最も多く、同率で全体の 19%、次に 30 歳代が 16%、20 歳代が 15%となっています。
 兵庫県は第 7 波の到来を防ぐために、5 月をワクチン接種促進月間と位置づけ、県内市町と連携して県民のワクチン接種を促進しています。
現在流行しているオミクロン株(BA.2)はワクチン 3 回接種の有効性が高く、重症化予防にもなると報告されています。
兵庫県の 30 歳代以下のワクチン接種率はまだ 3 割台です。
ワクチンの積極的な接種をご検討ください。
また、今後も引き続き感染の拡大を防ぐためにもマスクの着用、手洗い、換気、3 密の回避など、基本となる感染防止対策の徹底をお願いします。
 新型コロナウイルスに関する厚生労働省、国立感染症研究所、兵庫県の情報が兵庫県立健康科学研究所感染症部のホームページ( >>詳細はこちら )からご覧になれます。
*4 月 1 日からHPが新しくなりました。旧HPは閲覧出来なくなりましたのでご注意ください。

〈ダニ媒介感染症(日本紅斑熱・つつが虫病)〉
 今週、日本紅斑熱の報告が 3 人、つつが虫病の報告が1人ありました。
これらは主に病原体(リケッチア)を保有するダニに咬まれることで感染します。
 日本紅斑熱は Rickettsia japonica を保有するマダニ(キチマダニ、フタトケチマダニ)の刺咬により感染し、潜伏期間は 2~8 日で、発熱、発疹、刺し口が赤く腫れ中心部がかさぶたになるのが特徴です。
つつが虫病は病原体である Orientia tsutsugamushi を保有するツツガムシ(ダニ類)の刺咬により感染し、潜伏期間は 5~14 日で、日本紅斑熱と同じく発熱、発疹、刺し口の腫れ、かさぶたが見られます。
 ダニの活動が活発となる春から秋にかけて、ハイキングや草むらに入る場合は、長袖、長ズボン、足を完全に覆う靴を着用して肌の露出を少なくする、虫よけスプレーを活用する、帰宅後すぐに入浴し着替えるなどの予防対策が必要です。
また、山野へ入った 2 週間内に発熱や発疹が出た時はすぐに受診し、その時の行動を伝えることが重要です。

【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2022年5月26日更新)